使わない方がいい看護師転職サイトの見極め方【失敗しない看護師転職サイト選び3つの基準を解説】

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使わない方がいい看護師転職サイトの見極め方【失敗しない看護師転職サイト選び3つの基準を解説】

看護師転職サイトの利用を検討中の方、使ってみようと考えている方に向けて、使わない方がいい看護師転職サイトの見極め方と、失敗しない看護師転職サイト選び3つの基準を解説していきます。

看護師転職サイトをいざ使ってみようとなると、たくさんあることがわかり、どんな点に注意して選べばいいのか、使ってはいけない看護師転職サイトはどこなのか、知りたいこと、気になることが出てきます。

また、看護師転職サイトのおすすめランキングを見ても、評価基準や根拠がわからないと、掲載内容を信じてよいものかどうか迷ってしまうこともあるでしょう。

この記事を読めば、看護師転職サイトの選び方や評価基準の理解から、使わない方がいい看護師転職サイトが判断しやすくなるのはもちろんのこと、ご自身にぴったりの看護師転職サイトが選択しやすくなるはずです。

この記事を書いた人
この記事を書いた転職マネージャーです。転職経験は3回あり、現在は中小企業診断士として独立、サービス業が専門になります。人事・人材開発領域の仕事では、マネジメントなどクライアント企業の昇進・昇格者向け研修を受け持っています。当サイトでは私自身の転職活動経験をベースに、人材サービス業界で働く方にも助言をもらいながら、転職したい人に役立つ情報を共有し、たいせつな選択や判断をお手伝いします。

使わない方がいい看護師転職サイト

使わない方がいい看護師転職サイト
使わない方がいい看護師転職サイト

使わない方がいい看護師転職サイトとはどのようなものなのか、その実態と見極め方をお伝えします。

使わない方がいい看護師転職サイトの実態

2019年3月12日、テレビ東京系列で放送された「ガイアの夜明け(シリーズ「命の現場が危ない!」第2弾〜看護師・保育士 “絶望職場”を救え)」で、看護師転職サイトを運営する人材紹介会社が取り上げられていました。

番組では、高額な転職祝い金の支給をアピールする人材紹介会社の社員が、求職者に対して強引に求人を紹介する様子が映し出されました。

その後で、人材紹介会社の元社員という人物が登場し、看護師が転職を繰り返すことになれば、その度に手数料が入ってくるので、転職後の看護師とは連絡を取り続ける、という話が続きます。

番組の内容は事実だと思いますが、看護師転職サイトをご存知ない方がこの番組を見たら、誤解を招きかねない、という感想を持ちました。ひょっとすると、すべての看護師転職サイトが同類に括られて、看護師転職サイトは使わない方がいい、と考える人も出てくるのではないかと。

番組では人材紹介会社の元社員が、いつ頃の話をしたのかまでの説明はありませんでしたが、時期によっては違法行為です。2018年1月の職業安定法の改正で、人材紹介会社は自らの紹介によって転職した人に対して2年間は、転職をすすめることが禁止されています。

当時、祝い金支給は違法ではありませんでしたが、職業安定法を所管する厚生労働省は、祝い金を目的に何度も転職を繰り返す行為を予防するため、改正職業安定法を通知する文書の中で、祝い金の支給は望ましくないと明記していました。

求職者等を勧誘するに当たっては、お祝い金等の金銭を支給することは望ましくありません。

祝い金支給を訴求する、押しが強いスタイルの看護師転職サイトが一部存在していたのは事実ですが、コンプライアンス(法令遵守)意識が高い大手看護師転職サイトでは、当時も祝い金などは支給していません。

その後、2021年4月には職業安定法に基づく指針が以下引用の通り改正され、人材紹介会社が求職者に対して、祝い金や支援金などの提供を訴求して、看護師転職サイトへの登録を促す行為が禁止されました。

「お祝い金」その他これに類する名目で、求職者に社会通念上相当と認められる程度を超えて金銭などを提供することで求職の申し込みの勧奨を行ってはいけません。

実際に人材紹介会社を利用して転職に成功し、そのサービスに好印象を持っている私からすれば、コンプライアンス意識が低い人材紹介会社に焦点をあわせた、センセーショナルな番組作りは少し残念に思いましたが、この番組が職業倫理に反する看護師転職サイトの実態を、世に知らしめてくれた点は評価しています。

祝い金・支援金ついて、さらに詳しく確認したい方は、次の記事をご覧ください。

使わない方がいい看護師転職サイトの見極め方

残念ながら、使わない方がいい看護師転職サイトはあるのです。一方で、優良な看護師転職サイトも存在しますので、この点は誤解しないようにしてください。

優良看護師転職サイトとは、高い職業倫理を持つ人材紹介会社が運営する看護師転職サイトと言い換えてもいいでしょう。

後ほど、コンプライアンス(法令遵守)意識が高い看護師転職サイトを選ぶでもご紹介しますが、看護師転職サイトを利用するにあたっては、法律を守るだけでなく企業倫理や社会的な規範を守り、社員のコンプライアンス教育に注力する人材紹介会社を選ぶことが大切です。

法律を守らない人材紹介会社はもちろんのこと、法律のグレーゾーンを攻めるような人材紹介会社も警戒すべきで、利用は控えた方がいいでしょう。

当サイトが考える、使わない方がいい看護師転職サイトの見極め方をまとめると、次の通りです。

この後は、看護師転職サイトの選び方をお伝えします。

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看護師転職サイトの選び方

看護師転職サイトの選び方
看護師転職サイトの選び方

当サイトではさまざまな観点から、看護師転職サイトの利用方法をご紹介していますが、中でも看護師転職サイトの選択は、転職活動の成否を左右する重要なものになります。

ここでは、当サイトが看護師転職サイトをどのように選んでいるのか、お伝えします。

当サイトの看護師転職サイトの選び方

当サイトでご紹介する看護師転職サイトを選ぶにあたっては、人材サービス業界で現在働いている方・以前働いていた方へのへのヒアリングと、看護師転職サイトの利用経験がある5人の看護師の方に座談会形式のインタビューを実施。

さまざまな看護師転職サイトの特徴や感想などを確認し、あまりにも評判が悪い転職サイト、事業規模が小さすぎる転職サイトをふるいに掛け、10サイト程度の看護師転職サイトをリストアップしました。

そして、私自身の転職活動経験をベースに、人材紹介会社の方から集めた情報、看護師の方から集めた情報も参考にしながら、評価基準を整理して、この基準を使ってリストアップした看護師転職サイトを評価しました。

そのうえで、当サイトでおすすめする5つの看護師転職サイトを選んでいます。

当サイトが看護師転職サイトを選ぶ基準

当サイトが看護師転職サイトを選ぶ際に、重視する基準は以下の通りです。

当サイトが看護師転職サイトを選ぶ3つの基準
  1. 幅広い分野・領域の看護師求人をあつかい、保有する求人の多様性が高い看護師転職サイトである
  2. 経験・知識が豊富でやる気あふれる社員が多く、サービスレベルの高い看護師転職サイトである
  3. コンプライアンス(法令遵守)意識が高い看護師転職サイトである

なお、この基準は当サイトが看護師転職サイトを選ぶ基準であり、総合評価になっています。

総合的な評価ゆえに、例えば雇用形態や施設形態、地域に特化する求人をあつかう人材紹介会社よりも、幅広い雇用形態・施設形態、日本全国の求人をあつかう人材紹介会社の方が、評価の点は高くなる傾向があります。

ですから、個人で看護師転職サイトを評価して選ぶ際には、違う結果になることもあるでしょう。この点にご留意ください。

このような違いが出てくるため、個人の看護師転職サイト選びでは、ご自身が重視するポイントを整理し、チェックすることが大切になってきます。

以上の背景をふまえて、当サイトの評価基準をベースに作った利用者向けの「失敗しない看護師転職サイト選び3つの基準」を、このあと解説します。

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失敗しない看護師転職サイト選び3つの基準

看護師におすすめする、失敗しない看護師転職サイト選び3つの基準を、一つずつ解説していきます。

希望する分野・領域の看護師求人、ご自身の経歴・強みにあう看護師求人を豊富にあつかう看護師転職サイトを選ぶ

看護師転職サイトはそれぞれサービスに特徴があり、あつかう求人の雇用形態や施設形態、職種・資格、地域などの点で、得意不得意が出てきます。

得意な分野や領域の求人は、看護師転職サイトであつかう求人の数が多くなり、質が高いものが見つかりやすくなります。

看護師転職サイトがあつかう看護師求人
求人の職種・資格
  • 看護師
  • 准看護師
  • 助産師
  • 保健師
求人の施設形態
  • 病院
  • クリニック(診療所)
  • 訪問看護ステーション
  • 介護施設
  • 健診センター
  • 企業
  • 保育施設
求人の雇用形態
  • 正社員(正職員)
  • 契約社員
  • 短時間正社員(正職員)
  • パート(アルバイト)
  • 派遣
  • 紹介予定派遣

看護師転職サイトがあつかう求人の特徴を把握して、ご自身の希望や経歴、強みにぴったりの看護師転職サイトを利用すれば、たくさんの求人が紹介され転職活動が円滑に進むことになるでしょう。

利用にあたっては、このようにご自身にフィットする看護師転職サイトを見つけて、希望がかなう求人に出会う確率を高めるようにすることが大切です。そして、たくさんの求人を紹介してもらい、転職活動の成功につなげていきましょう。

看護師求人の特徴について詳しくは、次の記事をご覧ください。

この他に、転職後の勤務地にこだわりがある方は、人材紹介会社の事業拠点のチェックを忘れてはなりません。

人材紹介会社の事業拠点には地域の担当者がいて、担当者は日頃から医療機関や施設への訪問、連絡などのコミュニケーションを重ねることで密接なつながりを持ち、求人情報はもちろんのこと、求人の背景や職場環境、上司となる方の人柄など、表に出てこない実情・実態を把握しています。このような情報を活用できる点に、看護師転職サイトを利用するメリットがあります。

大手の人材紹介会社では、北海道地方、東北地方、関東地方、中部地方(甲信越地方・東海地方・北陸地方)、関西地方(近畿地方)、中国地方、四国地方、九州地方の地方区分で営業エリアを分け、各地方にある大都市に事業拠点を構えているところが多くなります。

事業拠点の有無は、人材紹介会社があつかう求人情報の広さと深さに大きな影響をおよぼすため、転職後の勤務地にこだわって転職活動をすすめる方は、希望勤務地の都道府県や地方区分に事業拠点がある人材紹介会社の看護師転職サイトを、優先的に利用しましょう。

全国各地にある看護師転職サイトについて詳しくは、次の記事をご覧ください。

経験・知識が豊富でやる気あふれる社員が多く、サービスレベルの高い看護師転職サイトを選ぶ

看護師転職サイトは、転職したい看護師(求職者)と、看護師を採用したい医療機関や施設との間を取りもち、転職を支援するサービスを提供しています。看護師転職サイトを運営する企業を職業紹介事業者と言い、厚生労働大臣から許可を受けて事業を運営しています(参考:厚生労働省「労働者派遣事業・職業紹介事業等」)。

求職者が経歴や実績、スキル・技術、希望を伝えると、看護師転職サイトのキャリアアドバイザーは、求職者にぴったりの求人を探しだし紹介してくれて、転職が決まるまで志望動機や履歴書作成のアドバイス、応募にあたっての推薦、模擬面接による面接対策、面接の同行、待遇面の交渉などで転職活動を支援してくれます。

キャリアアドバイザーによるこのような転職支援サービスが、転職活動の効率化・省力化を実現し、限られた時間の有効活用から転職成功へとつながります。

キャリアアドバイザーとは

キャリアアドバイザーは、求職者の転職支援を担当する人材紹介会社の社員です(コンサルタント、キャリアパートナーなど別の呼称を使う人材紹介会社もあります)。

キャリアコンサルタントという名称もありますが、キャリアコンサルタントはキャリアコンサルティングの国家資格を持つ人だけが名乗れます(参考:厚生労働省「キャリアコンサルティング・キャリアコンサルタント」)。キャリアコンサルタントの資格を持つ、人材紹介会社の社員もいます。

一方、看護師転職サイトを運営する人材紹介会社はサービス業ですから、サービスを提供する人(社員)によって、サービスレベルに差が出ることがあります。

そこで、大手人材紹介会社では、人に起因する問題の発生を未然に防ぐために社員教育・育成に力を入れ、サービスや能力の標準化につとめ、社員のやる気を引き出す環境作りに注力しています。

キャリアアドバイザーに当たり外れが出てくることがあるかもしれませんが、社員教育・育成、社員のやる気を引き出す環境作りで、サービスレベル向上を目指す人材紹介会社を選ぶことができれば、はずれくじを引く確率は間違いなく低くなります。

とは言え、個人でこのような情報を集めることは簡単ではありません。代わりに、当サイトが収集し評価した情報を、看護師転職サイトを選択する際にお役立ていただければと思います。

看護師転職サイトを選択する際に必要となる情報は、次の記事でまとめています。

看護師転職サイトの転職支援サービスの中で、面談方法、面接同行は各看護師転職サイトで特徴、違いが出てくるところです。この2点について、捕捉します。

看護師転職サイトの面談方法は、対面形式の面談を重視する看護師転職サイトと、電話面談が主になる看護師転職サイトとに分かれます。

どちらが良い悪いの話ではなく、次の通りメリットもあればデメリットもあります。ご自身が期待することを考えて、使い分けると良いでしょう。

対面の面談電話面談
メリット顔を見て話すので、表情や身振り手振りなどの非言語情報を含むコミュニケーションが可能で、双方の思いが伝わりやすく、誤解が少なくなる。どこにいても面談が可能で、時間の制約も少なく、看護師転職サイト登録後すぐにでも面談ができるスピード感がある。
デメリット会うために日程の調整が必要になり、すぐには面談できない。面談にあたって移動時間、交通費が必要になる。表情が見えないため、誤解が生じやすい。いつでも話せるがゆえに、頻繁に連絡があると、プライベートの時間を邪魔されることもある。
向いている人はじめて転職活動する方、応募書類や志望動機などで手取り足取り指導してほしい方今すぐ転職したい方、看護師転職サイトの事業拠点から遠方にお住まいの方

次は、面接同行のお話です。依頼すれば面接に同行してくれる看護師転職サイトは多いですが、いつでも、どこでも対応してもらえるわけではありません。

面接同行は看護師転職サイトの社員が時間を割いて対応することになるため、タイミング、事業拠点からの距離によっては対応してもらえないことがあります。

よって、面接同行を期待する方は、事業拠点や従業員の数が多い、規模が大きい看護師転職サイトを利用するといいでしょう。

コンプライアンス(法令遵守)意識が高い看護師転職サイトを選ぶ

コンプライアンス(法令遵守)意識が高い人材紹介会社を利用することは、どなたにとっても大切なことです。

人材紹介会社に関係する法律には、職業安定法、雇用対策法、労働基準法、最低賃金法、個人情報保護法などいろいろとありますが、基本となる人材紹介(職業紹介)のルールを定めているのが職業安定法です。主なルールは次の通りです。

なお、人材派遣の場合は、労働者派遣法でルールが定められています。

看護師転職サイトを運営する人材紹介会社が、このような法律を守ることは当然のことですが、現在のコンプライアンスは法律を守るだけでなく、企業倫理や社会的な規範を守ることも含まれてきています。法律を守りさえすれば良い、というものではなくなってきているのです。

また、人材紹介会社は、利用者にとって大切な個人情報を取りあつかいます。コンプライアンス意識が高い人材紹介会社では、個人情報保護法を遵守することはもちろんのこと、自社や親会社などのグループ会社がプライバシーマークを取得して、自主的に高いレベルの個人情報保護体制をつくっています。

プライバシーマークとは
プライバシーマークとは、個人情報保護についての体制・運用が、適切であると認定された事業者に付与されるマークのことです。一般財団法人日本情報経済社会推進協会(JIPDEC)が運営しています。

当サイトではこのような、法令のみならず企業倫理や社会的な規範を守り、社員のコンプライアンス教育に注力する、コンプライアンス意識が高い看護師転職サイトを選ぶことをおすすめします。

コンプライアンス(法令遵守)への取り組みについては、多くの企業が自社もしくは親会社のWebサイトで情報を公開していますので、確認してみてください。

当サイトがコンプライアンス意識が高いと評価している看護師転職サイトは、次の記事でご紹介しています。

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あとがき:使わない方がいい看護師転職サイトの見極め方【失敗しない看護師転職サイト選び3つの基準を解説】

この記事では、「使わない方がいい看護師転職サイト」「看護師転職サイトの選び方」「失敗しない看護師転職サイト選び3つの基準」を通して、使わない方がいい看護師転職サイトと看護師転職サイトを選ぶ基準を解説しました。

「使わない方がいい転職サイト」に留意して、失敗しない転職活動を進めていきましょう。

最後にこの記事と同じ、看護師の転職ノウハウ・知識に関する記事をご紹介します。

転職活動の成功をお祈りいたします!

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